皆さんこんにちは!
茨城県かすみがうら市を拠点に、あらゆる建物のガラス工事を手掛けている
株式会社磯部硝子、更新担当の富山です。
~透明な美しさの裏側にある「命を守る設計思想」~
「美しい建物」――その裏には、
安全という見えないルールが存在します。
ガラスは軽やかで繊細な印象がありますが、
一歩間違えれば大きな事故につながる危険な素材でもあります。
だからこそ建築基準法では、
「人が衝突・落下・転倒するおそれのある箇所には、安全ガラスを使用すること」
が義務付けられています。
この法律の背景には、“人命を最優先に守る”という理念があります。
ガラスには、用途によってさまざまな種類がありますが、
特に建築現場で重視されるのは以下の2つです。
通常のガラスを高温で加熱し、急冷して内部応力を高めたもの。
同じ厚みでも約4〜5倍の強度を持ちます。
割れたときは細かい粒状になるため、鋭利な破片によるケガを防げます。
大型のショーウィンドウや自動ドアなど、
“人が近づく場所”では特にこのガラスが選ばれます。
2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟んで接着したもの。
衝撃を受けても破片が飛び散らず、フィルムが破損を防止します。
高層ビルや屋上手すり、学校・公共施設などに多く使われています。
また、防音性能や紫外線カット性能もあり、
機能性ガラスとしての価値も高まっています。
建築基準法・JIS規格では、ガラスの設置位置ごとに使用基準が細かく定められています。
たとえば、
出入口や廊下沿いのガラス → 強化ガラスまたは合わせガラス
階段・手すり・吹き抜け部 → 飛散防止仕様の合わせガラス必須
ベランダ・テラスのパネル → 風圧・衝撃に耐える構造ガラスを使用
高層ビル外装 → 落下防止のための金物・シール施工チェックが義務
これらはすべて、「もし割れても、落ちない・飛ばない」を基本に設計されています。
デザインよりもまず“命を守る”。
それが、現場にいる私たちの共通意識です。
ガラス施工は、最後の仕上げのように見えますが、
実は建築工程の中でもっとも慎重さが求められる作業です。
搬入時の姿勢
ガラスは必ず垂直に立てて運搬。わずかな傾きでも破損リスクが高まる。
固定と支持金物の確認
ビスやフレームがわずかに緩んでいるだけで、強風時に外れる危険がある。
作業エリアの立入管理
作業中に他職種が入らないようバリケード設置。
これらの積み重ねが、「無事故・無災害」の現場を作ります。
最近では、建築の高層化・デザイン化が進み、
より高い安全性が求められています。
飛散防止フィルム+合わせガラス
紫外線カット+耐熱性能
ガラスセンサーによる破損検知
これらの技術を活かして、
“安全”と“美しさ”を両立させるガラス施工が主流になっています。
私たち施工技術者も、常に新しい知識を学びながら、
「安全設計の進化」に対応し続けています。
安全ガラスの施工は、見た目こそ地味ですが、
**「人の命を守る」**という誇りある仕事です。
高層ビルや公共施設など、数万人が利用する空間の一部を担当する。
その責任感と緊張感は計り知れません。
しかし、完成後に透明な壁越しに見える街の景色を見た瞬間――
「この一枚が、誰かの安心につながっている」
そう実感できるとき、心の底から誇りを感じます。
🔹 安全ガラスは“美しさと命を守る設計思想”の結晶
🔹 建築基準法で義務付けられた「安全の約束」
🔹 技術・確認・チームワークが安全を支える
🔹 求職者にとって“社会を守る透明な仕事”
透明であること。
それは、目立たずに人を守り続けること。
私たちの手が設置したその一枚が、
今日も誰かの命を支え、街の安全を見守っています。
次回もお楽しみに!
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茨城県かすみがうら市を拠点に、あらゆる建物のガラス工事を手掛けております。
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