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月別アーカイブ: 2025年10月

第18回ガラス工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

茨城県かすみがうら市を拠点に、あらゆる建物のガラス工事を手掛けている

株式会社磯部硝子、更新担当の富山です。

 

 

安全ガラスと法規制

~透明な美しさの裏側にある「命を守る設計思想」~

「美しい建物」――その裏には、
安全という見えないルールが存在します。

ガラスは軽やかで繊細な印象がありますが、
一歩間違えれば大きな事故につながる危険な素材でもあります。

だからこそ建築基準法では、
「人が衝突・落下・転倒するおそれのある箇所には、安全ガラスを使用すること」
が義務付けられています。

この法律の背景には、“人命を最優先に守る”という理念があります。


🧩 1. 安全ガラスの種類と特徴

 

ガラスには、用途によってさまざまな種類がありますが、
特に建築現場で重視されるのは以下の2つです。

▶ 強化ガラス(Tempered Glass)

通常のガラスを高温で加熱し、急冷して内部応力を高めたもの。
同じ厚みでも約4〜5倍の強度を持ちます。
割れたときは細かい粒状になるため、鋭利な破片によるケガを防げます。

大型のショーウィンドウや自動ドアなど、
“人が近づく場所”では特にこのガラスが選ばれます。

▶ 合わせガラス(Laminated Glass)

2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟んで接着したもの。
衝撃を受けても破片が飛び散らず、フィルムが破損を防止します。
高層ビルや屋上手すり、学校・公共施設などに多く使われています。

また、防音性能や紫外線カット性能もあり、
機能性ガラスとしての価値も高まっています。


⚖️ 2. 建築基準法で定められた「安全ライン」

 

建築基準法・JIS規格では、ガラスの設置位置ごとに使用基準が細かく定められています。

たとえば、

  • 出入口や廊下沿いのガラス → 強化ガラスまたは合わせガラス

  • 階段・手すり・吹き抜け部 → 飛散防止仕様の合わせガラス必須

  • ベランダ・テラスのパネル → 風圧・衝撃に耐える構造ガラスを使用

  • 高層ビル外装 → 落下防止のための金物・シール施工チェックが義務

これらはすべて、「もし割れても、落ちない・飛ばない」を基本に設計されています。
デザインよりもまず“命を守る”。


それが、現場にいる私たちの共通意識です。


🧱 3. 現場での安全意識と施工の工夫

 

ガラス施工は、最後の仕上げのように見えますが、
実は建築工程の中でもっとも慎重さが求められる作業です。

  1. 搬入時の姿勢
    ガラスは必ず垂直に立てて運搬。わずかな傾きでも破損リスクが高まる。

  2. 固定と支持金物の確認
    ビスやフレームがわずかに緩んでいるだけで、強風時に外れる危険がある。

  3. 作業エリアの立入管理
    作業中に他職種が入らないようバリケード設置。

これらの積み重ねが、「無事故・無災害」の現場を作ります。


⚙️ 4. 技術が進化する「新世代の安全ガラス」

 

最近では、建築の高層化・デザイン化が進み、
より高い安全性が求められています。

  • 飛散防止フィルム+合わせガラス

  • 紫外線カット+耐熱性能

  • ガラスセンサーによる破損検知

これらの技術を活かして、
“安全”と“美しさ”を両立させるガラス施工が主流になっています。

私たち施工技術者も、常に新しい知識を学びながら、
「安全設計の進化」に対応し続けています。


🌟 5. 求職者の方へ ― 命を守る仕事のやりがい

 

安全ガラスの施工は、見た目こそ地味ですが、
**「人の命を守る」**という誇りある仕事です。

高層ビルや公共施設など、数万人が利用する空間の一部を担当する。
その責任感と緊張感は計り知れません。

しかし、完成後に透明な壁越しに見える街の景色を見た瞬間――
「この一枚が、誰かの安心につながっている」
そう実感できるとき、心の底から誇りを感じます。


✨ まとめ

 

🔹 安全ガラスは“美しさと命を守る設計思想”の結晶
🔹 建築基準法で義務付けられた「安全の約束」
🔹 技術・確認・チームワークが安全を支える
🔹 求職者にとって“社会を守る透明な仕事”


透明であること。
それは、目立たずに人を守り続けること。

私たちの手が設置したその一枚が、
今日も誰かの命を支え、街の安全を見守っています。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

株式会社磯部硝子では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

茨城県かすみがうら市を拠点に、あらゆる建物のガラス工事を手掛けております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

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第17回ガラス工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

茨城県かすみがうら市を拠点に、あらゆる建物のガラス工事を手掛けている

株式会社磯部硝子、更新担当の富山です。

 

 

 

商業施設とガラスの魅せ方

~光と透明のデザインがつくる「ブランドの第一印象」~

街を歩くと、ショーウィンドウやホテルのエントランスに思わず目を奪われることがあります。
そこに使われているのは、建築用ガラス――。
しかし、ただ透明であれば良いわけではありません。

ガラスは“空間を見せる”だけでなく、
“ブランドの世界観を表現する”大切な建材です。

その一枚のガラスが、商品を、光を、そして人の心をどう映すか。
それを決めるのが、ガラス職人・施工技術者の感性と技術です。


🏙️ 1. 商業施設におけるガラスの役割

ガラスは「お店の顔」をつくる素材です。
ショッピングモール、百貨店、ホテル、カフェ、美容室――
そのどれもが、エントランスでお客様に第一印象を与えます。

たとえば、

  • 高級ブランドの店舗では「反射の少ない超透明ガラス」でラグジュアリー感を演出。

  • スイーツショップでは「柔らかい拡散ガラス」で甘い雰囲気を。

  • オフィスビルやホテルでは「大型強化ガラス」で重厚感と信頼性を表現。

 

ガラスは建物の“目”であり、“心”でもあります。
ひとつの施工が街の印象を変えることもある――
それほど大きな影響を持つのです。


💎 2. 「透明」の中にある職人の美学

 

透明なガラスを、どう“魅せるか”。
それが私たち施工職人の腕の見せどころです。

「ガラスなんて、ただ貼るだけでしょ?」と思う人もいるかもしれません。
しかし実際は、1ミリ単位の精度が求められる繊細な仕事。

  • フレームの歪みをどう吸収するか

  • 光の反射をどの角度で抑えるか

  • 継ぎ目のシーリングをどれだけ目立たなくするか

 

これらは全て“美観”を左右する要素。
わずかな誤差も、完成後の印象に大きく影響します。
だからこそ、職人は図面だけでなく、光の角度や人の動線まで計算して施工します。

透明の中に、見えない努力と経験がある。
それが、ガラス施工の奥深さなのです。


🧱 3. 巨大ガラス施工の現場 ― チームで挑む「美と安全」

大型商業施設では、一枚のガラスが数メートル、重さ数百キロにもなることがあります。
そのような巨大ガラスを設置するには、吸盤式リフト、クレーン、真空吸着機などを駆使します。

このとき重要なのがチームワーク
現場では、
「右2センチ上げる!」「ストップ、その位置キープ!」
という声が飛び交い、まるでステージ上の演奏のように息を合わせます。

そして最後にピタリと収まった瞬間、
ガラス越しに見える景色が一変する。
その瞬間こそ、職人にとっての“達成の時”です。

安全と美しさを両立させる――
それが、この仕事の最大の醍醐味です。


🌟 4. 求職者の方へ ― ガラス施工は“街をつくる芸術”

 

建築ガラスの仕事は、力仕事のようでいて、実はとてもクリエイティブ。
光をどう通すか、色味をどう活かすか、素材の組み合わせで印象をどう変えるか。

自分の手で「空間の印象」をデザインできるのです。

「ここ、自分が施工したんだ」と街を歩きながら思える――
それは他の職業ではなかなか得られない誇りです。

職人の技術は地味に見えても、その結果は街の中でずっと輝き続けます。
“光と透明を操る技術”――それが、この仕事の魅力です。


✨ まとめ

 

🔹 商業施設のガラスは「ブランドの表情」
🔹 技術・美意識・安全管理の三位一体で完成する
🔹 職人の1mmの精度が、空間全体の印象を変える
🔹 求職者にとって“街の顔を作る誇りある仕事”

あなたの手が動かすその一枚のガラスが、
誰かの心を惹きつけ、街を輝かせる光になります。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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