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皆さんこんにちは!
茨城県かすみがうら市を拠点に、あらゆる建物のガラス工事を手掛けている
株式会社磯部硝子、更新担当の富山です。
目次
今回は「ガラス工事の環境問題」についてお話しします。
普段の生活で何気なく使っている「ガラス」ですが、実はその生産から設置・処分まで、私たちの環境に少なからず影響を与えているのをご存じでしょうか?
この回では、ガラス工事に関わる環境への影響と、それに対する業界の対応策について詳しく掘り下げていきます。
ガラスは主に珪砂(けいしゃ)・ソーダ灰・石灰石といった天然資源から作られますが、その製造過程では高温(約1,500℃)の炉を使って原料を溶かすため、大量のエネルギーが必要です。
この過程で発生する二酸化炭素(CO₂)は、製造業全体でも高い部類に入り、温室効果ガスの排出源として無視できません。
また、断熱性の低いガラスを使用すると、建物の空調効率が悪くなり、冷暖房エネルギーの浪費につながります。つまり、ガラスは「使う時点」でも環境に影響を与える素材なのです。
建築解体や改修工事で発生する「廃ガラス」も問題です。板ガラスや強化ガラス、複層ガラスなどの建築用ガラスは、家庭の瓶や容器と違ってリサイクルの対象になりづらいのが現状です。
その理由としては、
異素材(フィルム、金属など)との複合構造
ガラスの成分が一定ではない
移送・保管コストが高い
などが挙げられます。結果として、多くの建築用ガラスは最終的に埋立処理や粉砕され、アスファルト舗装材の骨材などとして再利用される程度にとどまっています。
環境への負荷を減らすため、ガラス工事に関わる企業ができる取り組みには以下のようなものがあります。
高性能ガラスの提案・導入
Low-Eガラス(低放射ガラス)や複層ガラスは、断熱性・遮熱性が高く、省エネ効果が期待できます。環境への負荷軽減とともに、住まい手の快適性も向上します。
既存ガラスの有効活用
リノベーション現場では、既存のガラスを極力残して使うなど、廃棄物の発生を抑える工夫が求められます。
端材・廃材の再利用・再資源化
工事で出た切れ端や破損ガラスも、自治体や専門リサイクル業者と連携して適切に処理することで、埋立処理を減らす努力が可能です。
ガラス工事はただの建材施工ではなく、「環境との付き合い方」を常に問われる時代に突入しています。
建築分野における脱炭素化が求められる今、ガラスの選定・施工・廃棄まですべての工程において、環境への意識が欠かせません。
「省エネ建築」「ゼロエネルギーハウス(ZEH)」を実現するためには、ガラス工事業者の役割もますます重要になります。
私たちにできる一つひとつの工夫が、持続可能な社会への一歩となるのです。
次回もお楽しみに!
株式会社磯部硝子では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
茨城県かすみがうら市を拠点に、あらゆる建物のガラス工事を手掛けております。
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